道場スピリット マネージャー・北原希代子 作
#27交わりは進化なり

二〇一七年八月、オーストラリア・シドニーで「アイアンシェフinオペラハウス」と言うイベントが開催された。
坂井宏行さん、陳建一さん、神戸勝彦さん、陳建太郎さん他、現地のシェフも含めて,一夜限りのスペシャルなディナーの夕べだ。一年も前から計画はスタートし、道場は前菜を担当することになった。日本の出汁の文化と、発酵食品特に味噌の文化を現地の人に味わって貰いたいと、道場は椀盛りの汁のある前菜を作り上げた。準備も進み、それぞれの料理が提案されコースの形が見えて来たものの、現地シドニーで同じ食材が手に入るかどうか、特に、助手として参加した懐食みちばの森川保料理長は海外に出るのも初めてで、ドキドキだったようだ。海外の中でも特にオーストラリアは輸入規制が厳しく、日本からの食材の持ち込みは出来ない。そんな森川料理長の心配を他所に、道場は「現地にあるもので作ればいいんだ」と、むしろ新しい出会いを楽しんでいるように見えた。
実際、イベントではいろいろなアクシデントがあり、舞台裏は大変だったようだが、そんなことも含めて楽しんでしまおうと言うのが道場流だ。
二十三年前に始まった「料理の鉄人」の時もそうだったが、道場は求めて異ジャンルのシェフたちとの交流を深めて来た。そうした交流が新しい料理を生み、人と人との交わりが、また、新しい出会いを生んだのだと思います。今回も、新しい地オーストラリアで、沢山の料理と出会い、沢山の人達との交流が生まれました。「交わりは進化なり」道場が、最近よく口にする言葉です。道場の強さは、そこに留まらいという強さ。道場はいつでも前があると信じているからです。道場の料理が進化し続ける所以ではないではしょうか。

 

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